リグニン

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リグニンとは

リグニンは植物の細胞壁に含まれる物質であり、セルロースとともに植物の骨格を形づくる役割を担っています。特に木材では20〜30%をリグニンが占めており、植物の強度を高めることにも寄与しています。セルロースなどの多糖類は糖類が組み合わさった構造をしていますが、リグニンは炭素化合物が複雑で巨大な3次元網目構造を形成したものであり、その詳細な構造はいまだ解明されていません。

リグニンは水に溶けない不溶性食物繊維のひとつです。ヒトの消化酵素で分解することはできず、腸でも吸収されません。この特徴は他の不溶性食物繊維と同じですが、複雑な構造を持ったリグニンはさらに大きな特徴があります。

抗酸化作用のある健康成分として「ポリフェノール」を含んだ商品は数多くありますが、実は、リグニンもポリフェノールの一種なのです。ポリフェノールは分子内に複数のフェノール性ヒドロキシ基を持つ植物成分全般を指しますが、リグニンもフェノール性ヒドロキシ基を持っており、その吸着作用によって抗酸化効果を発揮するものと考えられています。

リグニンを含む食品

リグニンは野菜ではゴボウに比較的多く含まれていますが、野菜でリグニンが豊富なものは少なく、果物や木の実に多く含まれているという特徴があります。果物ではりんごやバナナ、他にも穀類、特に小麦ふすま、イチゴの種の部分などに多く含まれています。

その中でも特に注目されているのは、ココアやチョコレートなどの原料であるカカオ豆です。ココア飲料に含まれる不溶性食物繊維の約60%がリグニンであり、ココアはカカオ由来のリグニンを摂取するのに適した飲み物と言うことができます。

リグニンの効果

食物繊維としての特徴と、ポリフェノールとしての特徴を併せ持つリグニン。様々な健康効果が期待されていますが、その中で主なものを取り上げます。

便通、便臭の改善

不溶性食物繊維の多くは消化吸収されないため、便を柔らかくするとともに、水分を抱え込んで量を増やし、排出しやすくします。これにより便秘の改善が見込めます。過去に行われた、便秘傾向のある方を対象にした実験でも、ココアを飲んだグループと、ココアに似せた飲料を飲んだグループで、排便回数に有意な差が認められました。これは、リグニンを含むココアを飲むことによって、便通が改善されることを示すデータといえます。また、同じ実験の中で、便の臭いのもとであるアンモニア量が減少しているというデータも得られました。これは、リグニンが大腸内の環境を変化させ、さらにアンモニアを吸着することによって減少していると考えられます。

大腸がんの予防

大腸がんの原因の一つとして、「胆汁酸」の影響が挙げられています。通常、胆汁酸は肝臓でコレステロールから合成されますが、その胆汁酸が腸内細菌によって代謝されることにより、二次胆汁酸が生まれます。この二次胆汁酸は十数種類あると言われていますが、そのうちいくつかの種類が強い発がん性を有しているのです。

リグニンは、その吸着効果によって、発がん性のある二次胆汁酸を排出する働きがあるのではないかと言われています。さらに、リグニンの持つ抗菌作用は大腸がんの抑制効果が期待されており、研究が進められています。

血糖値やコレステロール値、高血圧にも

リグニンは腸内で、糖の吸収を抑える働きをします。これによって食後の血糖値の急な上昇が抑えられるのです。さらに、ココアパウダーから得られたリグニンを高血圧のラットに摂取させた実験では、コレステロールの上昇を抑制する効果が認められ、ヒトの腸内でも同様にコレステロールを吸着する働きがみられるのではないかと考えられています。また、塩分を摂取したときの血圧の上昇を抑えることもわかっており、リグニンがどのようなメカニズムで高血圧を改善するのが、検証が待たれています。

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