ビフィズス菌

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ビフィズス菌と乳酸菌の
違い

1899年に赤ちゃんの便から発見されたビフィズス菌。

善玉菌のひとつで、人の腸には1~10兆個のビフィズス菌が住んでいると言われています。同じ善玉菌でも乳酸菌はビフィズス菌の1/100以下しか生息していないため、ビフィズス菌は良い腸内環境を作るための主要な菌ともいえます。

また、乳酸菌は、糖を分解して乳酸を作り出しますが、ビフィズス菌は乳酸だけでなく酢酸も作っています。酢酸は強い殺菌作用という、腸内環境に非常に重要な働きをもっており、その効果で悪玉菌の悪い働きを抑えてくれるのです。

ビフィズス菌の効果

ビフィズス菌が作り出す乳酸や酢酸は、悪玉菌の増殖を防ぐ働きがあり、腸内環境を整えてさまざまな健康作用をもたらします。

特に、酢酸はほかの酸性物質よりも殺菌力が強く、腸の粘膜も保護し、悪玉菌の増殖を抑制するので、激しい腹痛や嘔吐を引き起こす、病原性大腸菌O157の予防効果もあると言われるほどです。

酢酸はお酢から摂取できますが、経口摂取だと胃や小腸で吸収されて大腸には届きません。ですから、大腸で酢酸を作り出してくれる、ビフィズス菌の力はとてもありがたいことなのです。

ほかにも、ビフィズス菌は葉酸・ビタミンB群などを生成し、小腸が栄養を吸収することも促してくれます。ビフィズス菌の菌種によっては、インフルエンザの感染防御、抗腫瘍、免疫調整、脂質改善などの効果があると期待されていて、研究を進めているものもあります。

ビフィズス菌に関する研究

ビフィズス菌のさまざまな効果は研究でも明らかになっており、大人から子供まで積極的に取り入れたい成分だといえます。

60歳以上の健常な男女における便秘改善効果

60歳以上の健常な成人で便秘傾向にある男女58名を対象に、ビフィズス菌の便秘改善効果を調査。その結果、排便量・排便頻度・排便リズムの全てにおいて改善効果が確認されました。

試験中、3日以上排便のない日が続く被験者の割合は低下。その一方で便の硬さを調べた結果、ビフィズス菌の摂取によって硬さに変化は見られませんでした。

この調査は、はっ酵乳(商品名:ミルミル)を4週間摂取し続けるというものですが、便秘の改善効果だけではなく排便時のいきみや残便感の症状も改善できる可能性が示唆されています。

大腸がんの予防効果

大腸がんのリスク因子になると考えられている「毒素産生型フラジリス菌(ETBF菌)」を保有する32名のボランティアに対し、ビフィズス菌BB536が含まれる発酵乳または牛乳を8週間摂取してもらい、糞便中ETBF菌の変化を調査しました。

その結果、BB536発酵乳を摂取したボランティアの菌数が有意に減少していることが明らかに。一方で、摂取をやめた後は20週目で摂取前の数値に戻っていました。これにより、大腸がんの予防にはBB536 の継続摂取が効果的であることが示されたのです。

花粉症の緩和作用

BB536には、大腸がんの予防だけではなく花粉症の緩和作用に関しても研究されています。2004年に、花粉症患者40名を対象にBB536発酵乳と普通の発酵乳を摂取するグループにわけて、花粉症症状の表れ方を比較。実施した2004年は例年よりも花粉が少ない年だったため、普通の発酵乳を摂取していたグループでも症状を緩和できましたが、BB536発酵乳を摂取したグループでは、より軽微に留めることができました。

免疫調節効果

ビフィズス菌は酸や酸素に対して耐性を持っており、これまでのヒト試験では整腸作用のほかにも抗アレルギー作用や、感染防御作用といった免疫調節作用が示されています。

スギ花粉症の臨床試験では、ビフィズス菌(B longum BB536)の摂取は花粉症の自覚症状を軽減するとともに、血中のIFN-y(Thlマーカー)やTARC(Th2マーカー)の変動を制御することが確認されました。

また、65歳以上の高齢者を対象とした臨床試験では、ビフィズス菌(B longum BB536)の摂取により試験期間中のインフルエンザ発症者数、および38℃以上の発熱者数が減少したことが明らかになっています。

年齢とともに減少する
ビフィズス菌

ビフィズス菌は生まれたばかりの赤ちゃんも持っている善玉菌ですが、その数は加齢とともに減少をしていってしまいます。

とくに青年期から老年期の減少率は非常に大きく、この減少とともに悪玉菌が増えて、腸内環境のバランスが乱れていくのです。

腸内の善玉菌の99%以上を占めるといわれるビフィズス菌の数をいかに保つかが、健康な体づくりへのポイントとなります。

ビフィズス菌の
オススメ摂取方法

さまざまな効果をもたらすビフィズス菌ですが、1回の摂取でずっと腸に住み続けてくれるわけではなく、毎日続けて摂取することが重要。毎日ビフィズス菌を摂取することにより、すでに腸内にいるビフィズス菌の働きを助けて、動きを活発にしてくれます。可能であれば毎日食べて、腸を活性化させましょう。

少しでも多くのビフィズス菌を腸に届けるには、胃酸の影響が少ない食後に摂るのが適しています。ビフィズス菌のエサになる食物繊維やオリゴ糖と一緒に食べると、より効果的です。

ちなみに、ヨーグルトを選ぶときには、乳酸菌のみで作られているものよりも、ビフィズス菌も一緒に入ったヨーグルトの方が強い整腸作用が期待できるので、ビフィズス菌入りのものを選ぶのがおすすめです。

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