善玉菌 悪玉菌

藤田紘一郎先生

【医学博士・藤田紘一郎先生監修】

このページは、腸内環境のエキストパート・藤田絋一郎先生に監修いただき、「ヘルスケア編集部」が作成したものです。 記事の内容に関する疑問や質問に関しては、下記ページのお問い合わせフォームからお願い致します。

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善玉菌と悪玉菌とは?

私たちの腸内に住む善玉菌と悪玉菌。善玉菌は腸内環境を良好な状態にし、健康を支える働き者で、悪玉菌は発がん性物質や腐敗物質を作って健康を害するのが大好きです。両者は共存しているわけではなく、機会があればすぐに優位に立とうとし、勢力争いを日々繰り広げています。それは、腸内細菌が生息できる場所が限られているから。善玉菌が増えたら悪玉菌は減り、悪玉菌が増えたら善玉菌が減るという構図ができてしまうのです。

善玉菌・悪玉菌の特徴

善玉菌

乳酸菌、ビフィズス菌といった代表的な菌のほか、納豆菌、酵母菌、麹菌も含まれます。善玉菌は栄養素の消化・吸収を助け、ビタミンやホルモンなどの健康維持に必要な栄養素を作り、免疫機能を高めて丈夫な体を作ってくれます。腸の働きを整える作用があり、全玉菌が優位に立っているときは、お通じも良い状態を保つことができます。

善玉菌の働き

  • 食べ物の消化吸収をサポートする
  • 免疫力を強化し、風邪などのウイルス感染を予防する
  • ビタミン類やホルモンを作り、健康維持に貢献する
  • 腸の働きを整え、便秘や下痢を予防する

悪玉菌

ブドウ菌、ウェルシュ菌、大腸菌(有毒株)などが代表的な菌です。腸内で有害物質を作り、腸壁の細胞をじわじわと傷つけていきます。悪玉菌が増えると、腸内の解毒機能が弱まり、肝臓の負担が増えて肝臓が弱ってしまいます。解毒が追い付かなくなると体中に有害物質がまわり、老化や生活習慣病、がんを引き起こします。悪玉菌が優勢になると、腸内環境が悪化し、悪臭のおならが出たり便秘が起きたりします。

悪玉菌の働き

  • 腸内を腐敗させ、下痢や便秘を引き起こす
  • 発がん性物質を作る
  • アンモニア・硫化水素、インドールなどの有害物質を作る
  • 免疫力を弱め、風邪などのウイルス感染を引き起こす
  • 悪臭のおならを発生させる

善玉菌と悪玉菌もどちらも必要

ここまでを見ると、善玉菌は正義の味方、悪玉菌は悪の根源に見えますね。しかし、実は悪玉菌も腸内環境の維持には必要な菌で、決して不要なものではありません。それは、善玉菌は悪玉菌と闘うことで力を発揮するからです。悪玉菌がゼロになれば良いのではなく、あくまで善玉菌が優位になる環境を作ることが大切です。そのために、規則正しい生活習慣を心掛け、食事やサプリメントなどで腸内環境を整えていきましょう。

生活習慣から腸を整える方法を
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参考文献

  • 藤田紘一郎(2011)『腸内革命』海竜社
  • 藤田紘一郎(2011)『アレルギーの9割は腸で治る!』大和書房
  • 藤田紘一郎(2018)『消えない不調は「腸疲労」が原因』大和書房