鬱症状の改善

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鬱と腸内環境の関係

腸内環境が悪化すると鬱を発症しやすい

昔から「脳と腸には深い関係がある」といわれてきましたが、近年、様々な研究の結果から、この説が医学的に正しいものであることが証明されつつあります。ここでは、マウスを使ったある実験の結果をご紹介します。

腸内環境を改善させることで不安レベルが低下

腸内を無菌状態としたマウスを、動けない環境に固定。するとマウスには、不安に関係すると言われる「多動」の症状が見られました。

このマウスの腸にビフィズス菌を定着させて腸内環境を改善させると、「多動」の症状が減少。不安レベルが低下したことが分かりました。

ヒトにおいても上記と同様の結果が得られるとは限りませんが、腸と脳の結びつきを考慮すれば、その可能性も大いに考えられます。

鬱を発症すると腸内環境が悪化しやすい

人はストレスを抱えると、自律神経が乱れます。具体的には、興奮を司る交感神経の働きが活発化し、リラックスを司る副交感神経の働きが低下します。

これら2つの自律神経のうち、腸は副交感神経の支配を受けている臓器。よって人はストレスを受けると、腸の働きが低下して腸内環境が悪化します。その結果として、便秘などが誘発されることもあります。

鬱の原因には様々な要素が指摘されていますが、その代表的なものがストレス。鬱を発症している方の中には、ストレスによって腸内環境が悪化している人も潜在しているのではと推測されます。

鬱の種類・症状・原因

鬱の種類を分類する基準には、いくつかのものがあります。それら基準のうち、ここでは「病型」による鬱の種類、および、それぞれの原因について確認してみましょう。

メランコリー型

症状

良いことがあったとしても、常に気分が晴れない状態。特に、起床直後の気分の落ち込みが著しい傾向があります。ほかにも、食欲不振や体重減少、過度の罪悪感等が見られます。

原因

主な原因はストレスです。仕事や家庭などで過剰な精神的ストレスを抱え続けることにより、脳内のエネルギーが枯渇。やがてメランコリー型の鬱へと進行します。

非定型

症状

メランコリー型のうつとは異なり、良いことがあると気分が良くなります。逆に、悪いことがあると、極端に気分が落ち込んだりします。ほかにも、過食や過眠、極度の倦怠感などが見られることがあります。

原因

小さいころから手のかからない子供だった、という方に多く見られる傾向があるようです。よって、性格的な要因が主要な原因ではないか、との見方があります。ほかにも、脳内物質の影響や家族性の要因(遺伝)などが指摘されています。

季節型

症状

特定の季節において鬱を発症します。どの季節でも発症しうる症状ですが、多く見られるのは冬季です。

原因

冬季に発症する季節型の鬱については、日照時間との関係が指摘されています。

産後型

症状

産後4週間以内に発症する鬱です。不安や悲観など、メランコリー型の鬱と似た症状を示します。

原因

産後の急激な女性ホルモンのバランス変化、分娩時の疲労、子育てに対する不安、睡眠不足等、さまざまな要因が複合的に重なって発症すると言われています。

鬱がもたらす様々なリスク

鬱を発症すると、脳内でストレスホルモンが分泌されることから、各種の生理作用を通じて様々な病気のリスクを招くと言われています。鬱が招く恐れがあるとされる具体的な症状は以下の通りです。

  • 高血圧
  • 高コレステロール
  • 血液凝固系の異常(ドロドロ血の増加)
  • 高血糖
  • 心拍リズムの変化
  • 免疫機能の低下

高血圧、高コレステロール、ドロドロ血の増加、高血糖などを併発した状態が長期的に続くと、は動脈硬化を生じる恐れがあります。動脈硬化は、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞などの大きな要因の一つ。鬱が招く病気で命の危険もある、ということを認識してください。

また、現時点では研究の段階ですが「鬱を発症すると癌のリスクが高まる」という報告も存在しています。鬱による免疫機能の低下が癌細胞の増殖につながっているのかもしれません。

鬱を改善・予防するには

十分な休息を取る

鬱の主要な原因の一つが、ストレスです。仕事や家事を頑張りすぎてストレスを抱えている方は、十分な休息を心がけることが第一。「会社に迷惑をかけられない」と言って無理に出社する方もいますが、鬱が重症化すれば長期間にわたって社会生活に支障をきたす可能性もあります。ストレスを自覚したら、その都度適度に休息を取って心身を守るほうが、周囲にも迷惑がかかりません。

日光を浴びる

冬季に生じる季節性の鬱の原因として、日照時間の不足が指摘されています。すなわち、日光を浴びる時間と鬱との間には、何らかの関係があるということです。鬱になると、家の中にこもりがちになる人も見られますが、症状を改善させるためには、逆に外に出て十分に日光を浴びるようにしたほうが良いでしょう。

日ごろから乳酸菌を摂取して腸内環境を整える

腸内環境と人の脳には密接な関係があります。鬱を予防・改善するためには、常に腸内環境の状態を良好にしておくよう心がけたいものです。

腸内環境の改善に効果的な方法が、日ごろから乳酸菌を積極的に摂ること。ヨーグルト、味噌、ぬか漬け、チーズなど乳酸菌を含む発酵食品を意識的に摂取するようにしましょう。日常の食事から安定的に乳酸菌を摂ることが難しい方は、サプリメントを利用するのが効率的です。

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症状が深刻なら病院を受診する

自分で鬱を改善させることができないと判断された場合には、病院の心療内科を受診すべきでしょう。薬の力を借りながら、患者に合ったプログラムのもとで治療を進めることができます。鬱が重症化してしまうと、社会生活・日常生活に支障をきたすようになってしまい、自分も周囲も辛い思いをするかもしれません。そういった事態を招かないよう、ご家族も本人をよく見守り、必要に応じて病院を受診するようにしてください。